男女共同参画会議:強姦罪罰則強化や性的虐待対策など提言

毎日新聞―女性
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/news/20040729k0000m040091000c.html

完全なる男女平等社会が理想かどうかはさておき、不当な男女差別や女性の性被害は撲滅する努力を政府はすべきだろう。
強姦罪は、現行刑法では懲役二年以上の比較的軽微な量刑に設定されてるが、これは強姦行為の悪質性と女性に与える被害の大きさを鑑みて、現代の国際規範から見れば旧態依然とした女性差別的な量刑水準だといえる。

改正案として提案されているのは『懲役3年以上』だが、1年量刑を増すだけで十分と言えるかどうかは分からないが、とりあえず真剣に性犯罪の抑止を考える里程標としていきたい。
一昔前の早稲田大学スーパーフリーの集団レイプ(強姦)犯罪など、性犯罪がアカデミズムの府でも組織的に行われるという現代の情況はやはり異様と言えるだろう。
薬物、アルコール、集団での威圧などを利用した性犯罪や新潟監禁事件などに代表される拉致監禁という犯罪を犯した上の継続的な性犯罪などは極めて重い厳罰を持ってこれに対処すべきである。
特に拉致監禁罪は、現行の量刑ではあまりに軽微過ぎて、犯罪抑止効果はまるでないといっていいだろう。
また、拉致された期間によっては殺人罪同等の量刑で望んでも、それ程の違和感はない極めて卑劣で残酷な犯罪である。

この毎日新聞の記事では、子どもの家庭内の性的虐待についても触れているが、子どもの性被害も年々増加していて、PTSD心的外傷後ストレス障害)、解離性同一性障害(DID)、解離性健忘、統合失調症などの遠因となっていることが少なくない。
特に、かつて、多重人格障害(Multiple Personality Disorder)と呼ばれた、一人の人間の中に異なる幾つかのサブパーソナリティを抱えて、人格交替や記憶の欠落、自傷行為、性的逸脱、ギャンブルや買い物への耽溺・浪費などを繰り返す解離性同一性障害の原因の大半は、幼少期の性的虐待にあるとされており、精神障害の先進国アメリカでは極めて重大な社会問題となっている。

自我という主体を中心とする人格の統合性が障害されて、『私』という意識がまとまりを失う解離性同一性障害は、人格システム論の見地から自我防衛機能を果たしているとも考えられる。
外界の恐怖や絶望から逃れる為に無意識的に創造された複数の個性的なサブパーソナリティで人生の時間を効率的に分担することで精神的崩壊を回避しているとも考えられるので、安易に一つの人格にとりまとめればいいというわけではないので、精神科医や療法家はその点に注意が必要だろう。
人格は、単一の統合された思考・判断・行為の主体であると共に、健常者であっても複数性の要素を持ってストレスを防衛したり、社会に適応したりしている場合が少なからずあり、その人がどのような人格システムを現在構築しているのかをまず知らなければならない。
人格の特性やシステムを知る為に、もっとも手早い方法は、フラストレーションに遭遇したときの反応を観察し、その時の心理状態を詳細に尋ねることである。


毎日新聞―薬物かがせ性的暴行 臨床検査技師ら2人逮捕−−警視庁など /東京
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/news/20040728ddlk13040113000c.html

こういう情けない性犯罪を行う為に臨床検査技師になったのだろうか。非合法な行為、相手の尊厳を蹂躙する卑劣な行為でしか女性と性的な関係を結べないという彼らには怒りと同等以上の哀れみを感じ侮蔑の念が湧いてくる。
ちなみに性犯罪を行うものの特徴として、対人関係スキルの未熟さと異性への恐怖や増悪、自分自身に対する根深い劣等感と性的コンプレックス(性機能と恋愛関係スキルのコンプレックス)があるとされる。


はぁ、ミルの『自由論』をぼちぼち読み進めながら、新聞を見て息抜きをしてしまった。

今日のサッカーは、日本対イランで、0−0の引き分けでしたね。最後は、パスを回してロスタイムの時間を稼ぎましたが、強豪イラン相手にとりあえず引き分けたのは善戦したといっていいのかな。
アテネオリンピックがもうすぐ開幕、見たい競技は多いけれど何とかテレビをゆっくり観賞する時間を作っていかなきゃならない。