ジャンヌ・ダルク

昨夜、文書整理をしながら、ミラ・ジョボビッチ主演の『ジャンヌダルク』を見ましたが、中世の城郭や田園、武具、衣服髪形など風俗の映像がとても精細に美しく再現されていて興味深く見させて貰いました。
戦争の場面などはリアル過ぎて少々残酷で野蛮な感じ受ける方もいたかもしれませんが、全体としてジャンヌダルク自身の生涯と功績をうまくまとめて表現していたのではないかと思います。
フランスとイギリスの百年戦争でオルレアンを奪回したジャンヌダルクの功績が表のテーマであり、中世の教会権力が異端を許さない絶対的教義を強制した『思想の暗黒の歴史』がもう1つのテーマとしてありました。

魔女狩りや異端裁判の歴史などは、中世史の大きな学術的課題となっていて、いろいろ調べてみるとキリスト教や村落共同体の負の部分がよく分かります。また、魔女と見なされて火刑に処された不運な女性は、他に見られない卓越した能力や特技を持っていたり、魅力的な個性やカリスマ性を持っていることが多かった様です。