宮台ブログ 自由とは何か

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この文書は長くて難解な言い回しが多いが、心理学と社会学を学んでいる諸氏は一読する価値があるように思える。
臨床心理学を学んだ私は、心理学が社会制度や政治体制、文化慣習の問題を無視して心の問題を適応・不適応の観点で取り扱うといった指摘には納得いくものがあるし、心理学は社会学よりも下位の学問分類になると言われても強硬に反論したいとは思わない。
心理学専攻だから自分は心理学しか学ばないという偏狭な心構えの人はそう多くないと思うが、社会科学諸分野や哲学、政治経済などもあわせて幅広い興味を持ち、広範な教養と認識を培うことが大切ということになりそうだ。
科学的な臨床心理学徒には受けが良くないが、フロイトユングラカンといった精神分析学関連に興味を抱いている人ならば、社会科学とも通底するものがある構造主義ミシェル・フーコーなんかを読む事で知識の幅が広がるかもしれない。