月の引力が地震発生に関係している

毎日新聞 ―今日の話題―
地震:月引力が発生の最後の引き金
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041022k0000e040045000c.html


その結果、地震を起こした断層面が両側から押されている「逆断層」型の地震は、月の引力と潮の干満による力の組み合わせが断層のすべりを助けるように働く時に多く発生していることが分かった。特に、大型地震250個では、全体の7割以上がこのような力が働く時に発生していた。

 月の引力による力は、常にプレートに加わっている力の1000分の1ほどで、ひずみが十分たまった断層に最後の一押しをしているらしい。

 逆断層型地震は、調査対象期間中に起きた地震の約2割だが、田中さんは「大地震の発生が想定される地域の周辺で起きている微小地震と月の引力の関係を調べれば、大地震の発生予測ができるかもしれない」と話している。

ここ数十年の間に、東海地方や近畿地方にかなり大きな地震が起こることはほぼ確実だといわれているので、親しい友人が東海地方に居ることもあり気にかけているのだが、地震発生のメカニズムとして海洋プレートと大陸プレートのぶつかり合いの跳ね返りによるプレートテクトニクスは知っていたが、月の引力が関与しているというのは初めて知りました。

東海地震を引き起こす原因となるプレートは、ユーラシアプレートフィリピン海プレートのようですが、現在かなり深くフィリピン海プレートユーラシアプレートの下に潜り込んでいて今、固着点の摩擦で止まっていて、その摩擦がユーラシアプレートが元に戻ろうとする反発力に負けると大地震が起こるということになります。

先ほどの猛烈な勢いで吹きすぎた台風23号のように、人智を超えた破壊力と予測不可能性を持つ自然災害ですが、もう少し地震学の研究が進歩すれば、かなり正確な予知が行えるとも言われていますがどうなんでしょうね。
うーん、十年以内に90%といわれても、人間の心理からすると、何となく『まだ大丈夫だろう』と思ってしまうし、予知というものが社会的な影響力をもつのは難しいかもしれません。