主観主義と客観主義

今回のエントリーでは、ニーチェサルトルの思想に見られるような主観的な個人の認識や決断による価値の実践に焦点を合わせましたが、もう一つ、分析哲学言語哲学)を応用した客観主義的なメタ倫理学などもあり、『善い・悪い・正しい・〜すべし』といった用語概念の意味を論理的に考察するものがあります。
結局、『〜すべし』『〜してはいけない』という倫理命題を当為命題として分析した場合、『指令性(命令性)』と『普遍妥当性』が前面に出てくることになりますが、ヘアの様に多数の前提条件を不可して普遍性を保つ倫理命題などの発想はなかなか興味深いものです。