文学

本居宣長を突き動かした“もの学びの力”と日本の国学の独自性

本居宣長(上) (新潮文庫)作者: 小林秀雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1992/05/29メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (53件) を見る 江戸時代の国学者・本居宣長(1730-1801)は、伊勢(三重県)飯高郡松阪(松阪市)の商家・小…

日本の伝統と心情に根ざした“桜花の美”と“菊花の美”

気がつけば暦は四月へと時季を移し、つい一週間ほど前まで寒さを感じていた外気が緩やかに和らいできました。 眠っていた生命が萌ゆる春の柔らかく暖かな息吹を感じ、先日出ていた桜の開花宣言を受けて“日本人の美意識の象徴”としての桜に思いを馳せました。…

『坊っちゃん』 夏目漱石 著 を読んで

昨日、久しぶりに夏目漱石の『坊っちゃん』を読んだ。 私は、夏目漱石の作品は、中学から高校時代までの間に大抵読んだのだが、その時期に読んで以来再読したものは数えるくらいしかない。漱石に関する詳細な文学や評伝の研究には触れた事は殆どありませんが…