脳科学

チューリング・テストによる人間と機械の識別

人間の意識と機械の機能の差異は、質的なものか、量的なものか。 多くの人間は、『人間と機械の差異は質的なものであるから、絶対に機械が人間と同質の意識を持つ事は有り得ない』と信じている。 私もどちらかと言えば、『人間の意識と機械の機能の質的差異…

切り離す事の出来ない『脳・身体・環境・他者』の連動が創出する幸福をアフォードする。

今日は、id:KENTAROさんの所で、『人間の脳と幸福を生み出す装置』に関する興味深い議論が行われていたので、そこにコメントした内容を一部加筆して掲載します。 id:Lainさんの意見なども色々と示唆されるものがありますので、関心のある方は、読んでみられ…

『私』が『私』であるとはどのようなことか?脳と意識を巡って。

心と脳の相互的な関係について議論されている時に、頻繁に対立軸として採用されるのが、唯物論と観念論の歴史的対立であり、自然科学全般の基本的な研究手法と言える『還元主義』とクワインが説くような『ホーリズム』の手法的対立です。 心は脳と同一のもの…

感情を認識する人工ネットワークEMPATH

人間の社会的関係は、社会の構成員同士がコミュニケーションを行う事によって成り立つが、私たちは言葉によるコミュニケーションだけではなく、相手の表情や身振り、態度から相手の感情や気持ちを推測することができ、怒りや悲しみ、歓喜といった激しい感情…

生物社会と人間社会の規範の拘束強度の違いとテロリズム

人間の脳は、外部世界の認識に際して『プロトタイプ=標準的原型』からのズレを巧妙に利用し、『不完全な情報入力』を過去の経験や知識によって形成されたプロトタイプで補完して完全なものにする。 例えば、途中で切れた不完全な円や三角形であっても、点線…