2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

遺伝子決定論の陥穽

先ほどの投稿で、神経伝達物質や生体ホルモンといった生物学的要因に人間の精神状態を還元することの間違いを指摘しましたが、それと同じように人間の健康・疾患や才能・能力といったものの全てを遺伝子に還元しようとする立場にも警戒が必要です。 嗅覚との…

ノーベル生理学・医学賞の記事と情報伝達物質の受容と影響

ノーベル生理学・医学賞に米アクセル教授とバック博士 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041004-00000011-yom-int スウェーデンのカロリンスカ研究所は4日、2004年のノーベル生理学・医学賞を米コロンビア大のリチャード・アクセル教授(58)と米…

ケインジアンの時代は終焉したか?

現在のマクロ経済学の主流は新古典派経済学であるが、ケインズ経済学あるいはミクロ経済学の個人の合理的な経済活動によって基礎付けられた新ケインズ派の理論も大きな対立軸として存在している。 いや、一部の経済学者にとってはジョン・メイナード・ケイン…

世界経済へ権力を振るうIMF(国際通貨基金)

世界経済システムを自由自在に取り扱う絶大な権限を与えられている国際機関と言えばIMF(国際通貨基金)と世界銀行である。 自由自在といってもIMFと世界銀行の職員は、経済の動向を予測できる神ではないので結果としての成功が保証されているわけでも…

確定記述への愛=エロス的恋愛。固有名への愛=アガペーの愛。

確定記述と固有名という用語を聞くと、自然にラッセルだとかフレーゲだとかの言語哲学者の名が浮かびます。 誰かが言っていましたが、ある対象の性質や特徴を表す確定記述の束を全て集めれば固有名になるのかといえば必ずしもそうではないですね。僕たちがあ…

ブログのテーマは自由無碍というか無秩序

毎日の生活の中で自由になる時間の何割かは、読書(専門書・解説書と文学小説中心)やネットサーフィンをしてその中から記憶に留めたいものや興味を惹かれたものを文章化してこのはてなのブログにアップしている。しかし、書きたいジャンルや分野は全く統一…

ナンパ形態の変遷とコミュニケーション

ナンパ論とコミュニケーションのあり方の考察はなかなか面白い。 僕は、『ナンパの形態の変化と要請されるコミュニケーションスキル』といったテーマで昔、色々と考えた事があります。一昔前のナンパと言えば、路上で抜き打ちに声を掛けるか、車のナンパスポ…

宮台ブログ 自由とは何か

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=136この文書は長くて難解な言い回しが多いが、心理学と社会学を学んでいる諸氏は一読する価値があるように思える。 臨床心理学を学んだ私は、心理学が社会制度や政治体制、文化慣習の問題を無視して心の問題を適応…

フラクタルの美と自然界のデザイン

http://www.ne.jp/asahi/h/machida/index.htmlフラクタル(仏fractale)というのは、フランスの数学者ブノワ・マンデルブローが導入した幾何学の概念で、図形の部分と全体が自己相似になっているものを指していいます。進化生物学の形態進化に関する話や生命…

医療事故検証を第三者機関へ

毎日新聞 健康 http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20041001k0000m040125000c.html 医療事故検証: 第三者の専門医が調査 厚労省がモデル事業 厚生労働省は来年度、手術などで患者が死亡した場合、中立的な第三者の専門医が死因と医療行為と…